学力至上主義の親元で育った友

ママ友とお茶をしている時に
子供が中学受験に至った経緯の話になった。

彼女の受験をさせた理由は,
「長いスパンで受験に臨めるから
勉強だけでなく色々な経験が出来るから。」
そして
「自分のような学生生活は絶対に送らせたくない。」
とのことだった。
そしてこう続けた。
「わたしの親が毒親でね。受験一辺倒だったから。」
聞くと,彼女自身も中学受験経験者。
受験はトップ校一校のみ。もちろん受験校も親の意見だったそう。
残念ながら合格とはならず地元公立中から
公立トップ高校へ。大学は失敗できない。
「友達なんて一人もいなかった。学校休んで勉強していた。」
と勉強漬けの日々だったらしい。
今よりも子供が多く受験が戦争と呼ばれる程の時代。
しかも公立高校からK大合格とは
並大抵の努力ではなかったはず。

学生時代の友人たちの顔を思い浮かべながら
彼女たちの存在がなかった学生生活なんて
なんと味気ない毎日だったのだろう,
「それは大変だったね。」と同情を寄せた。

後日,二人の友人にこの話をした。
友人たちはそれぞれ夫君にこの話をしたらしく
さらに夫君の反応を披露してくれた。
意外なことに
夫君たちは彼女の学生生活に同情しない。
彼らの言い分はこうだ。
「友達なんて学生時代にいなくてもいいじゃない。
今いるんだから。その人そうやって
一緒にお茶したり,スキーに行ったりする友達が
今いるんでしょ。
結局受験に成功して立派な学歴を手に入れて,
それでいいじゃない。」

友達は今いればいいか,それも納得。
学生時代の友達が一番なんて
裏を返せば,結局社会に出てから
親しい友達が出来なかったということだし。
今度は年賀状だけの付き合いになってしまった
友人たちの顔が浮かぶ。

受験一辺倒の親で育っても
そのママ友は思いやりのある常識人で立派な社会人,
そして何よりもいい母親だ。
友人の夫君たちの言うように友達付き合いもそこそこに
勉強漬けで青春を学歴に賭けるのありなのかもしれない。
それが自分の意思であるならば。
学生時代に残った彼女の心にしこりは,
きっと自分の意思で学生生活を送れなかった
親の圧力のせいだろう。

友達なんて今いればいい。
今いなくても,いつかいればいい。
結局は
All is well that ends well.
終わりよければすべてよし

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です